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   山城 裕慈 (やましろゆうじ)
「WEBジャングルとメールのリズム そして ITの脅威(2001年記)」   
 一昔 「SPARCチップ」が 縦横何百も並んだファイル棚ような並列コンピュータの横で こんな会話をした。「熊本には 大型コンピュータのテスト環境がなく、そんな中で 我々は多種多様の汎用コンピュータのデバックを 行うのが仕事。 遠隔で しかも パソコンでそれを実施する方法を探しているんですが?」・・・そんなシステム開発方法の話をしている最中・・「山ちゃん 見せたいものがある! ここの並列コンピュータのアクセスだけどインターネット接続で・・夜になったら 数倍にあがる、このコンピュータを使いにくるのは ほとんど海外、なんで日本の企業は使わないんだろう。 大学も一部しか使いにこないよ もったいない!・・・」・その時 一斉に発光ダイオードが点滅し始めていた。
それが 私がインターネットに対し 衝撃を受けた瞬間であった。
早速 インターネット技術導入を社内で検討した。 当時話題になり始めたグループウエアを独自で開発することを決定、それから当社の技術方向がアプリケーションから ネットコンテンツへ変わっていった。
(当時市内の本屋にいったが インターネット関係の本は2冊しかなかったことを記憶している)

**WEBジャングル**
それから 10数年たった 「今」・
世界のインターネット網は WEBのジャングルともいえる。
 どんどん 木が生い茂り、元気のない樹木はどんどん枯れ、新しい芽が出てきている。 我々がビジネスの一つとしているWEB製作は この無限のジャングルに1つの花を植えているようなものであり、寂しささえ感じるときもある。
綺麗な花だとか、実のなる花だとか個性を意識して製作しても それは 所詮巨大ジャングルの中で人の目にふれない一輪の花である。
サイバー上では人間の行動範囲を基準とした尺度、太陽の浮き沈みをクロックとしている人の世界とは異なり、 時間や価値などの数字は 相対的なものとなり相手が決める。逆にWEBジャングルに埋もれた「一輪の花」も 無限のWEB全体を覆う花となる可能性もある。

**メールのリズム**
現在 私は 自宅・会社・移動時間を 数台のモバイルと数台のPCを 使ってメールで仕事を処理している。 驚異的に手配・処理能力が向上し、その分仕事量が極端に増した感じがする。 時間に関係無く,メール上に仕事が乗ってくる。一瞬にして仕事現場、寝る時間食事の時間も横にPCがある状態である・・24時間のクロックにメールがトリガとなりコントロールされてきている。
しかし そのメールにも問題がある 「心」がメールにうまく乗らないことである。
メールに慣れた人同士がやれば 会話は弾み・拡がる。 慣れた人と不慣れな人がやれば 必ず摩擦が・・そしてメールが途絶える・・
時には 発信側の感情がこめられ送信されてしまう。何気なく送った「ハープ音」も 受け手の経験と感性とその時の環境で勝手に音が変わり「ドラムのリズム」に聞こえる時もある。
世界中がメール摩擦の渦になるのではと危惧する。(「ビジネスメール言葉の常識」とかの本が売れそうである。)

**ITの脅威**
さて ITの定義は 一般的に「場所と時間を超える」とあるが、「時間と距離を越えた」という簡単なものでなく「時間と距離」そして 新たな「IT時間とIT距離」が創造されたわけである。人間の行動範囲と感性の尺度で 測れないものであり、いくら唱えても今までの学問や経験では 判断できない感覚ではないだろうか。
 最近の経済新聞は ITのビジネス話題が紙面を独占していて 企業のIT化が活発に進んでいることを伝えている。 しかし、現実は わたし達が生活している競争のない環境では どこにも まだITが活用されていないように感じる。(付き合いの少なくなった隣保組では 時期はずれの回覧版をまわしている)
「今」流行となったIT戦略(省力化・効率化・・)は ひずみが出てきて自らを省力化するのではないだろうか。
効率化、省力化など集団のビジネスのためにITを追求すべきではなく、「個」のために生まれたIT あくまで「個」に役立たないと無意味な結果に終わりそうな予感もする。
ITを人間生活に利用して 早く新たな産業を起こさなければ 逆に現在の経済システムに対し「脅威」になるのでは と 最近感じている。・・・・・。
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